ポエ -Poe- 【〈宿命〉を背負った幼い〈渡り鳥〉】
亜麻色の長い髪、緑色の瞳の少女。
おっとりしっとりした、純粋でまっすぐな性格をしており、また、自分で決めたことは曲げない頑強な面も持ち合わせている。
里では街から離れた家に一人暮らし。本を読んだり、竪琴を奏でたりして暮らしている。
時々、友達のノエルと街へ足を運んだり、散歩するのが日課になっている。
世界に飛び立ってからは〈魂送り〉の意味を考えながら、魂を天に送っている。
クロス -Closs- 【有翼人たちを統べる族長】
浅黄色の髪、青い瞳の青年。
有翼の民〈渡り鳥〉一族の現族長。史上最年少で族長になり、民の皆からも人望が厚い。
謙虚で冷静。だが、内面は情が深く、特に妻のエステルには優しい。
そして真面目すぎてたまに冗談が通じないこともしばしば。
ポエとともに〈魂送り〉をするために世界へ飛び立ってからは、情に脆い彼女のことを心配している。
エステル -Estelle- 【病に伏した至高の唄姫】
水薄葱色の髪、緑色の瞳の女性。
穏やかな性格で誰に対しても優しく、たおやか。
クロスの妻にして〈渡り鳥〉一族の唄姫と呼ばれるほど声が美しく綺麗で、まるで天女のよう(という噂)。
冗談がなかなか通じないクロスを、冗談で遊ぶのが好き。
ノエル -Noel- 【〈鳥の子〉と呼ばれた少女】
紫苑色の髪、桃色の瞳の少女。
人と鳥の間に生まれた〈鳥の子〉。その為、背に翼は無く耳が羽に変化した。
ポエと仲がよく、暇さえあれば一緒にいる活発な性格の子。
アーヴィン -Irvine- 【飛べなくなった老鳥】
黄土色の髪、濃い紫色の瞳の男。
クロスの父親であり〈渡り鳥〉の前族長。現在は長老。
前回の〈魂送り〉で起こった事故により右の翼が傷つき、空を飛ぶことができなくなった。
その時にクロスに族長の座を継承させて己は長老の座につき、補佐役として日々クロスの手助けをする。
ロスト=フィア神 -Rost=Fia- 【はじまりとおわりを見届ける者】
白銀の髪、薄い青色の瞳をした青年の姿をした天空神。
外見は17歳くらいだが、齢数百を数えるほどの時を過ごしている。
〈渡り鳥〉一族が崇拝する神にして、性格は気位が高く気まぐれ。その本性は白く大きな鳥。